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みんなの学校 in Hokuto ~北杜市の教育について考えよう~ 第2回勉強会に出席しました

5月9日、みんなの学校 in Hokuto ~北杜市の教育について考えよう~の勉強会に出席させていただきました。

前回の会では、北杜市における小中学校の再編が統廃合ありきで進められているのではないか、という不安と不満の声に対して、北杜市が実施している審議会やワークショップ等がどう進められているのかを次回までに市に直接問い合わせて確認しよう、という内容だったかと思います。

それで、今回の会では写真のような資料が公開され、様々な観点から統廃合も含めた検討を進めている、という回答が示された、というものでした。

私の印象では、前回よりも数歩前に進んだように感じられました。

その理由の1
水平統合と垂直統合、それぞれのメリット・デメリットが示されたこと。
前回までの議論では統合案には水平統合しか示されておらず、垂直統合(小中一貫校)の方法もあるのに・・、というところで止まっていたかと思いますが、今回の報告書にはしっかりと垂直統合も選択肢の一つとして明記されている点です。
ただ単に施設を減らすための統合ではなく、明日の新たな試みとしての統合が案として示されていることは評価できると思います。

その理由の2
ICTの活用により、生徒数の多い少ないがあまり問題になりにくい傾向になりそうなところ。
少人数化のデメリットとして、子供の競争意識や協調性の低下などがあげられます。
しかし、現代の子供たちはすでにオンラインゲームで世界中の見知らぬ人たちとネットを通して触れ合っています。
勉強の競争相手は、もうすでに同じクラスや学校の生徒ではないという現実。これを上手く活用すべき時代になっています。
さらに言えば、ICTの活用により、先生方のスキルアップに繋げたり、会議や面談などの効率化が図られ、これまで見えなかった世界が広がっているような気がします。

その理由の3
小中学校のみならず、公共施設の維持への市民負担を考えるきっかけになる。
この議論は、今回の場ではされませんでしたが、報告書の中に示されている現実、ヒト、モノ、カネがどのようになっているのかを知ることは大きなことかと思います。
どこの学校が耐用年数があと何年か、補修工事にはいくらかかるのか、先生方の人件費はどれほどかかるのか、など社会教育の理想の裏にも必ずコスト計算は必要となり、それが自分たちの税金であることを忘れるわけにはいきません。

今後の課題として、
私は小中学校の垂直統合は積極的に進めるべきと考えています。
では、そのために超えるべきハードルが山ほどにあると思いますが、それを誰がどう超えて行くのか。
水平統合とは違い、その仕組みを整備することに大きな労力がかかると想像します。
誰が決断してどう進めるのか・・、そこが問題です。